アスナロ(ヒノキ科アスナロ属) Thujopsis dolabrata S.et Z.
翌檜。別名はアスヒ、ヒバ、アテなど。雌雄同株。日本特産の樹高30〜40mになる常緑高木樹。葉は厚い鱗状、あるいは鱗片状で十字対生、光沢があり、その裏には美しい白い模様がありますが、これは気孔帯。大きいものでは、直径も1mにもなるとか。1〜1.6cmの角のある球果(きゅうか)は、秋には茶色に熟します。樹皮は、赤褐色。
本州、四国、九州の山地に分布するほか、庭木や建材としても使用されています。
![]() 梅の花の形をした、お弁当箱です▲ |
![]() つなぎめがすりへってる▲ すりへっても、使うのは だいじょうぶだそうです |
2003.6.3
青森や秋田では、曲げわっぱといって、大昔(江戸時代よりも前)から、杉の柾目(まさめ)板を割って、曲げ物のうつわを作って、お弁当として使っていたそうです。それが下級武士の副業として広まり、曲げわっぱがたくさん作られるようになりました。スギ以外にもアスナロやヒノキアスナロ(青森ヒバ、曲げわっぱの職人さんたちは、アスナロヒバのことを「ヒバ」と言っていました。)を使って、お弁当以外にも、おぼんや重箱(じゅうばこ=おせち料理などを入れる、重ねられる入れ物)、花びんなども作られています。
右の写真→は、わたしのお弁当箱です。ヒノキアスナロ(青森ヒバ)で作られています。もう5〜6年使っているので、つなぎめがすりへっているし、シミみたいなのも出てます。でも、ごはんを入れると夏でもおいしく食べることができます。プラスチックのお弁当箱とくらべても、ごはんがくさりにくいそうです。
![]() 2002.5.24に写真をとりました> アスナロの球果(きゅうか)です |
2003.5.31
アスナロというと、 小学校のとき、「あすなろ学級」というのがあり、なぜ、そういう名前になったのかという理由を先生から「『明日はヒノキになろう』というから、アスナロというのよ。がんばってりっぱなヒノキになろうっていうことよ。」と、聞いていました。
でも、自分の中ではヒノキのような香りはないけど、りっぱな分厚い葉っぱの樹(き)、アスナロは、そんなに かわいそうなお話を作らなくてもいいように思う樹(き)でした。それに、なぜ、アスナロがヒノキになるのか、「大きな樹(き)になっても、アスナロはアスナロなのに」と、子ども心に不思議に思ったものです。
アスナロの葉っぱはうらがえすと、とてもきれいな白いもようがあります。けっこう知らない人が多いので、この樹(き)を見つけたときは、人を呼び集めて葉っぱをうらがえしてやります。すると、みんな、きれいだねっと言ってくれます。
実はこの白いのは、気孔帯(きこうたい)といって、空気の通り道となる気孔(きこう)がたくさんならんでいるところです。気孔(きこう)はひとつひとつが顕微鏡でみないと分からない小いさなものですが、アスナロのものなどはたくさん集まると、まるでペンキでぬったかのように白くてよくめだちます。 もし、近くにアスナロの樹(き)がある人は、葉っぱのうらも見てみてね。
![]() アスナロの葉っぱをうらがえしたところです▲ |
![]() 大写しにすると、とてもキレイ ▲ |