葉長樫。サツマガシとも。四国(高知県、愛媛県)、九州(中部以南)の暖帯に分布する、分布が限られていて珍しい雌雄同株の常緑高木。樹高は20mを超えます。光沢のある葉は5〜20cm程度の長さで互生しますが、枝の先端に固まってついます。また、葉は裏も表も光沢があり上部に鋸歯がまばらで、ふちが少し波打っていることも。表裏両面の葉脈に明瞭な盛り上がりがあるのが特徴です。
幹はほぼ真直ぐにのび、 暗灰色で浅くひび割れてきます。
春に花が咲き、その翌年の秋に堅果(どんぐり)が実ります。首は2段のリングがあり、殻斗は深い杯型で輪があります。
2003.5.20
前から見たい見たいと思っていた、ハナガガシをやっと見てきました。お天気がくもりだったうえに、樹(き)がたくさん生えているところだったので、あまりいい写真はありませんが、しょうかいします。
ハナガガシの若葉(わかば)→
ハナガガシを見せていただいたのは、熊本県(くまもとけん)熊本市(くまもとし)にある、 森林総合研究所(しんりんそうごうけんきゅうしょ)九州支所(きゅうしゅうししょ)の「立田山実験林」と、熊本城(くまもとじょう)の中にある、監物台樹木園(けんもつだいじゅもくえん)です。
ざんねんなことに、花はもう終わってしまっていて、ちゃんと見ることもできず、どんぐりも樹(き)の下には落ちていませんし、小さな樹(き)がめばえてもいませんでした。でも、受け付けの人と樹(き)のことをいろいろとお話したり、ハナガガシのことを調べて教えてくださったり、おかげさまで楽しいときをすごしました。「行ってみてよかった!」と思いました。
お昼を食べさせていただいた、監物台樹木園(けんもつだいじゅもくえん)の受け付けの方、細かく調べてくださった 森林総合研究所(しんりんそうごうけんきゅうしょ)九州支所(きゅうしゅうししょ)の標本館(ひょうほんかん)の方、たいへんお世話になりました。ありがとうございました。また、ぜひ、別の季節に行ってみたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、もうすこし、ハナガガシのことをくわしく見てみましょう。
下の写真は、葉っぱのようすです。卵型とはいっても、もっと細長くてスーっとした形の葉っぱです。右下の写真の葉っぱは先っぽがないので、変な形になってます。なんだか傘(かさ)という漢字のような感じ???
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