すきな樹(き) 2004.8.26〜

ヒノキ

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ヒノキ(ヒノキ科ヒノキ属)
 Chamaecyparis obutusa

 檜または桧とも。福島県以南に分布し、高木の常緑樹で雌雄同株、高さ30mを超えるものもあります。スギと同様、各地に植林されている樹です。葉は対生で鱗片状、4月に地味な花を咲かせます。近年では、ヒノキ花粉症対策として、雄花の少ないヒノキの研究もされています。樹皮は赤褐色で、寺社などの屋根材に使われてきましたが、最近では不足しています。
 材は、よい芳香などを利用した檜風呂が知られていますが、建築や家具、船などの材料としても需要の多い木材です。

球果(きゅうか)ってなぁに?


2004.8.26

 ヒノキと言うと、わたしにとってはスギと同じように人が山にたくさん植えている樹(き)で、スギよりも高いお金で売ることができる、上品な樹(き)という感じがします。

 また、水に強いから おふろに使われていたり、家の柱になっていたり、まちの人にもとても身近な樹(き)だと思います。とてもいい香りだし、コニファーなど、お店でうられているヒノキのなかまもたくさんあります。そして、アスナロネズなどもヒノキ科の樹(き)で、ヒノキに近いなかまです。

 でも、身近にあると、どうしてもピンとこなくて、わけのわからない樹(き)かもしれません。

◎ ◎ ◎

 花は特に目立たなくて、花粉症(かふんしょう)のもととしてニュースで取り上げられるくらいです。 でも、けったいな花なんです。


10月23日 葉っぱの表がわ

これが、1枚の葉っぱではなくて、
たくさんの小さい葉っぱの集まりです。
よく見ると、花のもとがついていますが、
まだ、雌花(めばな)か雄花(おばな)か
よく分かりません。


10月23日 葉っぱのうらがわ

ウロコのような葉っぱの合わせ目がY字に
少し白くなっています。これは気孔帯(きこ
うたい)といって、空気の通り道となる気孔
(きこう)がたくさんならんでいるもの。
○で囲んだところに花のもとがあります。

 これから先の、花までの写真がないのですが、雌花(めばな)は だんだん大きくなって、茶色くなってきます。そして、冬がくる前にタネが出てきます。

◎ ◎ ◎


7月4日
夏になると、
だんだん球果(きゅうか)が
大きくなってきます。


10月23日
上のと同じ日に、同じ樹(き)の写真を
とりました。
だんだん球果(きゅうか)が茶色くなって
きて、ヒビワレが入ってきているのが、
よくわかります。
来月にはヒビワレからタネが出ます。

5月28日
すっかり茶色くなって、
タネも出てしまって、
カラカラになりました。

 


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