イチョウ(2/2)

2002.1.17

それから、次に落ち葉を集めてみました。すると、も～っと変なのがいっぱいありました。それが、下の写真です。葉っぱが２枚に分かれているもの、ラッパのようになっているもの、少しラッパになりかけているもの、ラッパがふたつついているもの、葉っぱのじくが折れ曲がっているものなど。１本のイチョウの樹(き)の中にたくさん、こういうへんな葉っぱがありました。（中に一枚だけふつうの葉っぱがまじっています。）

　また、別のイチョウの樹(き)では、変な形の葉っぱではありませんが、変な色になった葉っぱが落ちていました。葉っぱの先が緑色でしまになっています。右の写真がそれです。

こういったイチョウの葉っぱの変なの、ですが、なぜこんなふうになるのか、よくわからないそうです。でも、近くにたくさん枝を切ったイチョウの樹(き)があったら葉っぱを見てみてください。ひょっとすると、も～～っと変なのが見つかるかもしれません。

　神社の境内（けいだい）のを少しいただいたのですが（５つぶ）、おはつきイチョウを見つけたので、見てくださ～い。表？とうら？です。葉っぱに実がくっついているのが分かりますか？

　このギンナンの実のやわらかい部分（果皮(かひ)といいます）を取ったものが右の写真ですが、まだくさくにおっています。この実をやくか素揚げ(すあげ)にして、カラをわり、中身を食べます。

　秋といえば、ギンナン拾い。学校や神社でい集めたことはありませんか？タネの部分のギンナンは焼くとおいしいですし、茶わんむし（すきなんだ、これが(^ -^ )）にも入れたりします。でも、ギンナンってすごくくさいですよね。で、ビニールぶくろをうまくつかってひろい集めないと、手の皮がぬるぬるになってかぶれて、赤くなって、いたくて、かゆくなってしまうそうです。

　というのは、ゆんはてぶくろをせずにギンナンをひろっても、少し指先がぬるぬるするくらいでかぶれないもんで、ギンナンにかぶれるとどうなるのか分かりません。なぜでしょう？そういえば、ウルシの樹(き)にさわっても平気です。変ですね。

　さて、そんなギンナンひろいですが、街路樹(がいろじゅ＝道路にうえられている樹(き))の中にはギンナンをつけるものがほとんどありません。それは、雄株(おかぶ)を選んで植え付けているからです。ギンナンの実のやわらかい皮の部分はくさいにおいのもとですから。はいきガスで空気は悪いわ、雄株(おかぶ)しかないわ、ちょっとかわいそうかもしれませんね。イチョウがなんと思っているか分かりませんが‥‥。

　イチョウの葉っぱを手に取ってよ～く見てみましょう。葉っぱには葉脈(ようみゃく)というスジがありますね。どんなふうになってますか？葉脈(ようみゃく)の分かれているところを見て下さい。必ず、２本に分かれていますね。こういう分かれ方をするのは、イチョウだけなんだそうです。(右のイチョウの葉っぱは、葉脈(ようみゃく)は見やすくするために、色変えています。）

その他にもイチョウはとても面白い性質があります。樹(き)としては、どんどん真直ぐにのびていく性質を持っているのですが、これをばっさりと枝を切るすると、変な葉っぱが出てくることがあります。左の写真のようにまるで、ラッパのようにつつ状になるんですよ～。普通の葉っぱと比べてみてください。一本のは柄(ようへい＝葉っぱのじくのところ)から２つのラッパのようになった葉っぱが出ています。また、下の写真は、ラッパになった部分が分かりやすいように手ではを下げて写真をとってみました。

　他には、太い枝や幹を切ってしまったとき、やたらと巨大な葉っぱとかも出てきたり、不定芽（ふていが＝幹(みき)から直接(ちょくせつ)出てくる芽）ならぬ不定葉（ふていよう＝ゆんが勝手に作った言葉）が幹(みき)から直接(ちょくせつ)生えてきます。

　社寺に植えられているイチョウにはよく、おはつき（葉っぱに直接(ちょくせつ)、実が付いているもの）だの、チチが下がる（幹(みき)などに、こぶのようなものがたれ下がってくる）だの、変わったイチョウがあります。

　ぜひ、お近くの街路樹(がいろじゅ)や公園に植わっているイチョウを見てみて下さい。変わったイチョウの葉っぱや実、幹(みき)や枝のようすを教えて下さい。お待ちしてま～す。(^ ^