すきな樹(き) 2002.6.16〜

コジキイチゴ

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 コジキイチゴ(バラ科キイチゴ属)Rubus sumatranus Miq.

 フクロイチゴとも。落葉低木で樹高は1m程度まで。山地に生え、赤茶色の腺毛を茎や葉柄にびっしりとつけ、ところどころに扁平な三角形の棘がある。葉は奇数複葉で、小葉は2〜3対。小葉のなかでは、頂頭葉が一番大きい。果実は橙色〜赤橙色で、内部は空洞であるが、2.5〜3cmと大きくなる。一般的に日本に自生するもので腺毛が密につくのは、本キイチゴと、エビガライチゴが知られる。


2002.8.10

 あれから、みかん園のほかのところにもコジキイチゴがあるのを見つけました。

 「フクロイチゴ」と、うちの近所では言っているのですが「本当はコジキイチゴって言うんですよ」と言うと、みんな変な顔をしました。そのとおり、「フクロイチゴ」といったほうが、よくこのキイチゴのことをあらわしているように思いますが、みなさんはどうですか?

実をとっったところ▼         実を開いてみると中はからっぽ▼

 


2002.6.16

 みかん園に行っていて、お話をしていると、ふっと目のはしに、あざやかなダイダイ色が見えました。「あれ?」と思ってみると、どうもキイチゴです。初めて見るので、みかん園の人と、「上の牧場から種が入ってきて大きくなったのだろうか?」と言っていました。よく牛のえさの中に種がまじることがあるので、それが飛んできて生えた、外国のキイチゴかと思ったのです。

 でも、大きな本で調べてみてものっていなくて、樹木(じゅもく)鑑定(かんてい)サイト『このきなんのき』の掲示板(けいじばん)で聞いてみると、コジキイチゴかもしれないということでした。

 車で1時間ほどのところにいらっしゃる先生に聞いてみると、たしかにコジキイチゴでよかったのでした。よくさがせば、けっこうあちこちにあるキイチゴだそうです。実がなっていたら、とてもよくわかるのに、いままで見たことがないのは不思議です。

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私が見つけたのは、小さい葉っぱが5枚のもの。この5枚の葉っぱで、一枚の葉とします。こういう葉のつき方を、「複葉(ふくよう)」と言います。

同じ 葉っぱのうらがわです。葉のじくにも赤茶色の毛がびっしりついていて、三角形のトゲもあります。小さい葉っぱの裏のまん中のすじにも三角形のトゲがあります。

 


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