すきな樹(き) 2003.6.6〜

ネズ

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ネズ(ヒノキ科ビャクシン属) Juniperus rigida

 杜松。ネズミサシ、ムロ、トショウとも。雌雄異株の常緑小高木で、5〜6m、条件がよければ10m前後の高さになります。球果は6〜9mmの球形で、よく見ると3つの突起があり、翌年、あるいは翌々年の秋に黒紫色に熟します。
 2cm前後の葉が3個ずつ輪生し、葉先はトゲ状に尖ります。葉の表面はへこみ、V字形で、白い気孔線がみられます。幹は灰色に近い灰褐色で、縦に裂けて鱗片状にはがれ落ちます。丘陵や山地の日当たりのよい痩せ地に多く自生します。
 
庭木や盆栽、建築材(床柱など)、器具(桶など)、船舶材として使われます。

球果(きゅうか)ってなぁに?


たくさん実が
ついているの
が、分かりま
すか?

左下のはだ色のものは、
ゆんの人さし指(向こう側)と親指(手前)▲

2003.6.6

 ネズって知ってますか? マツとよくにた葉っぱをしていますが、ヒノキのなかまです。枝はたれ下がり、さわささした感じになります。

 葉っぱは、右の写真のように、マツのなかまのヒマラヤスギに少しにていますが、色はヒマラヤスギほど白っぽくはありません。でも、ネズはマツ科ではなく、ヒノキ科の樹(き)ですから、葉っぱがにていてもマツのなかまではないんです。 それは、球果(きゅうか=実)を見るとよく分かります。

 今度は、別のネズの樹(き)の写真です。この樹(き)は土のいいところに生えているせいか、前のよりも大きな樹(き)で、若い球果(きゅうか)がたくさんついていました。

へんなものがささってる!? ▲
よく見ると、球果(きゅうか)が3つに分かれていて、ちょこっとプチっと出たところがあります。今はまだ、白 っぽい緑色をしていますが、秋になると だんだん黒くなってきて、中のタネがじゅくし ます。

 もう少し、よ〜く見てみると、白い線が入った葉っぱがあるのがわかります。これは気孔線(きこうせん)といって、空気のとおりみちとなる気孔(きこう)がたくさんならんでいるところです。ホントによく見てみないと分からないと思います。

 右の写真は、ネズのミキですが、しるしのところに、へんなものがささっているように見えます。何か分かりますか?これは、ガのサナギが出たあとで、カラだけがミキにくっついたまま残っているものです。つまり、もうかなり前にガが出てしまっている、古いカラです。

 もう少し分かりやすい角度から写した写真が右下のものです。パソコンによっては、まっ黒にうつっているかもしれませんが、ちょっとこれ以上は写真を明るくすることができません。よく見てみると、しるしのところにタルかバケツのようになったものがついています。

   


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