photo by
Hiroshi Takahashi
 
樹(き)の下に赤い実が
たくさん落ちます
すきな樹(き) 2003.10.20〜

イチイ

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 イチイ(イチイ科イチイ属) Taxus cuspidata Sieb. et Zucc.

 一位、壱位。オンコ、アララギとも。雌雄異株。深山に生育し、幹は直立して高さ20m、胸高直径1mとなる落葉高木です。樹高が高くならないものは、キャラボクという亜種。春に花が咲き、秋の始めに実がなります。果実のやわらかい皮の部分は、食べられますが、その中の種子は食べないように注意が必要です。
 名前のイチイは、その材で「笏」を作ったことから、「階位一位」にちなんでつけられたもの。現在では彫刻によく使われるほか、樹は、一般家屋や寺院の庭によく植えられています。


  2003.10.20

 日本の巨樹(きょじゅ)・巨木(きょぼく)の たかはしさんから、イチイの写真をいただきました。


photo by Hiroshi Takahashi

こんなふうに、実が枝につきます

 イチイの樹(き)というよりも、オンコと言ったほうが私にはなじみのある樹(き)です。東北のほうには、大きなおやしきの庭に よくオンコの樹(き)があって、縁起(えんぎ)の良いものとして植えられています。秋にじゅくす、赤い実は緑の葉っぱの中でもよく目立ちます。パチンコの玉くらいの大きさで、タネのまわりの、ぶよぶよした赤いところ(種皮)は食べられるのですが、中の黒いタネは毒があります。中には黄色い実をつける樹(き)もあります。


photo by Hiroshi Takahashi

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 この、イチイと言う樹(き)は、なかなか大きくならないのですが、中には、右の写真のように、他の樹(き)よりもずいぶんと背が高くなるのもあります。なかなか、風格(ふうかく)のある、樹(き)で、一位(イチイ)という名前もうなずけるものです。古い大きな家に住んでいる友だちんちは、この樹(き)が家の守り神になっていて「切りたおしてはいけない」ことになっています。

 


日本の巨樹(きょじゅ)・巨木(きょぼく)に大きなイチイの写真がたくさんあります。

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