すきな樹(き) 1999.3.25〜

りんご

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 リンゴ(バラ科リンゴ属) Malus pumila

 林檎。青森、長野、岩手などで主に栽培される落葉樹。「ふじ」や「王林」、「つがる」など、いろいろな種類がある、人気のくだもの。果実は早いものは8月から、11月の霜降まで収穫できます。これらは詳しくは「セイヨウリンゴ(西洋林檎)」です。30年ほど前から、「わい化栽培」といって樹(き)の高さを低く(3m〜3.5m)育て、早く(3年くらい)から収穫できるようになっていますが、「わい化栽培」では、樹の寿命が短くなります。

おことわり
植物の種(しゅ)の名前はカタカナで書くことになってますが、
ページの題名は、ひらがなで書いています。

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2002.9.15

 今年のりんごのようすです。

 右の写真の「つがる」は食べごろ。雨が少なくてどうなることかと思いましたが、なんとか。いつもの年にくらべるとさわやかな味でおいしいのですが、気温が高いせいか 少しやわらかくなってしまったようです。「つがる」はもともと、じゅくすと自然に落っこちるせいしつがあるので、うまく時期をみきわめないといけません。実が落ちるちょっと前にとることができるといいのですが。

 見た目は、とてもきれいに しあがっていますが、カメムシがりんごの汁をすいにきて、でこぼこになってしまった実もあります。そうなると、もう売り物にはなりません。このごろは毎年カメムシが多いので、なやみのタネです。

 おつぎは、「ジョナゴールド」。「つがる」の次に、じゅくします。まだ実の色が白いというか、黄緑色なのは、ふくろをとったばかりだから。農薬をまく回数をへらしたり、カメムシのひがいを少しでもへらすために、ふくろをかけます。

 ふくろは2重になっていて、外がわのふくろは表が白い色、うらが黒い色になっています。内がわのふくろは赤い色の半分とうめいな色のふくろです。ふくろは、ひとつひとつ人の手でかけて、いいころになったら、また、ひとつひとつはぎ取っていきます。取るときは実が日やけしないように、外がわのふくろをとってから、3〜4日あとに内がわのふくろをとるようにします。なかなか手のかかる作業で、一日やっていると、うでがだるくなります。このふくろを取るさぎょうは、さいごの「ふじ」まで、2ヶ月半くらいかかります。

 それから、みなさんもよく知っている「ふじ」です上のほうの枝でふくろをかけ忘れたのがあったので、写真をとってきました。
まだこれから、もう少し実が大きくなります。

 りんごは、ふつう1つづつ実がなるように思われていますが、それは大きくて よい実をとるために、人がはさみで切っているからです。切らないでおいておくと、4〜5この実がなります。この右の写真では2つりんごがついています。1つだけにしたのとくらべると、かなり小さな実です。ふくろを かけわすれていたところなので、少し実の色が赤くなってきていますが、食べごろは11月に入ってからです。まだまだ先ですね。今食べると、きっと青くて変な味がします。おいしい「ふじ」ができますように。

  

 さて、シカにやられたりんごは「ふじ」という品種だったのですが、いまでは前くらいに だいたいもどりました。まわりには、しっかりとしと針金のサクができています。とても高かったのですが、毎年ミキをかじられては、りんごもこちらも たまったものではありません。りんごを作っているほうも生活がかかっています。シカもたぶん、シカの生活がかかっているのでしょうが‥‥。


シカよけの太い針金でできたサク

シカが、かじったあとのミキ

今では、こんなに元気になりました

 


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