尻深樫。雌雄同株の常緑高木(10〜15m)。暖地の山地に生えていますが、たまに公園にも植えられているようです。9月頃開花し、翌年の秋に堅果(どんぐり)が稔るため、花と堅果を同時に見ることができます。堅果が粉をふいたように見えるのは、ロウ状物質が被っているため。堅果の底が凹んでいることからシリブカガシと言われるようになったそうです。
2002.12.23
うちのあたりでは、あまり見かけないシリブカガシの樹(き)です。‥‥と書きましたが、樹木(じゅもく)の見本園に1本ありました。でも、やっぱり他のところに生えているのは、見たことがないですね。
見本園のシリブカガシは、右の写真→のように、根もとからたくさん枝が出て「株(かぶ)立ち」という樹(き)の形になっています。ミキはクリやアベマキのようなスジは入ってなくて なめらかですが、なんか、根っこがまとわりついているように、気持ち悪いようなかっこうにはなっています。こういうのを見ると、もっとあたたかいところの樹(き)なんだろうなぁ‥‥‥と思います。なんか、根っこもぐにゃぐにゃしていて見なれない感じです。
ちょっと色がうすめです。 ほんとはもう少しこい緑色です。 |
それから、シリブカガシはマテバシイとちょっとにています。左の写真←のように、葉っぱの形や大きさ、見た感じは写真だと、どっちがシリブカガシか分からないくらいです。なんとなく、シリブカガシのほうが、葉っぱの厚みがうすいような感じはしますけど。
ただ、冬芽はちょっとちがいます。マテバシイの冬芽つるんとしているけど、シリブカガシの冬芽は毛がピンピン立っているような感じです。右の写真→の右下あたり、枝の先についているのが冬芽です。どちらかというと、他の樹(き)とくらべても変わった冬芽だと思います。
実(どんぐり)は、マテバシイとにているほうだと思います。おしりがへこんでるし、大きさも同じようなのがあるし(たくさんどんぐりを集めると、マテバシイのほうが細長いのが多くて、シリブカガシはずんぐりしたのが多いかも。)、たくさんつながって実がつくところもよくにています。シリブカガシのほうが色が黒っぽくて、表面には白く粉がふいているようになっています。それから、殻斗(かくと)にくっついているほう(どんぐりのおしりのほう?)の形がちょっとちがうみたいですね。それと、ちゃんと大きくなるどんぐりはシリブカガシのほうが少ないかなと思います。
2002.10.4
うちのあたりでは、あまり見かけないシリブカガシの樹(き)です。どうやら、あたたか
いところにある樹(き)のようで、四国(しこく)の友人と滝(たき)を見に行ったときに見つけました。この右の写真のシリブカガシは、イロハモミジなどがうっそうとしげった中に生えていて、ミキがにゅぅ〜〜っと のびて、頭のてっぺんあたりに葉っぱがついていました。ですから、写真はミキの写真だけです。ミキの右がわでもこもこしているのは、たぶん虫のふん(ふん=うんち)だと思います。目で見たシリブカガシのミキは、かなり黒っぽい感じでした。
またどこかで樹(き)を見つけることができたら、写真で見てもらいたいと思いますので、お楽しみに。