小さいころから、じぃちゃんや、 じぃちゃんの友だちのおっちゃんに聞いた教え。
思い出した12番目の教え
●その1 ナタの下に手をおくべからず
ナタはふりおろして使う道具です。下に手があるときっとケガをするぞ。●その2 のこぎりは引いて切れ
のこぎりは、引く時に木が切れる。
●その3 たらの わき芽は取るべからず
わき芽まで取ってしまうと、えだが枯(か)れる。
●その4 世話(せわ)になったら礼(れい)を言え何か教えてしてもらったり、物をもらったり、遊びに行った家の人には、ちゃんと「ありがとう」と言いなさい。それが礼儀(れいぎ)である。
●その5 剪定(せんてい)鋏(はさみ)は刃(は)で受けろ剪定(せんてい)鋏(はさみ)には「受け刃(うけば)」という細くて分厚い(ぶあつい)刃(は)がある。 これをうまく使って枝(えだ)を切れ。
●その6 のこを引くときは、まっすぐかまえろ
のこぎりを使う時は、姿勢(しせい)をまっすぐにすると、まっすぐ樹(き)が切れる。
●その7 道具は手入れするもんだ
仕事中でも昼休みに道具をきれいに手入れしておく。そうすれば、昼からの仕事もはかどる。また、道具の手入れのうまい人は、仕事もよくできるもんだ。
●その8 山ではぐれたら、まず、食べ物を確保(かくほ)しろ山ではぐれたら、食べ物のこと(生きる)をまず考えて、そこから動くな。
●その9 ヒルは雷(かみなり)がなっても、はなれん山や田んぼにはヒルがいるから、気をつけろ。
●その10 きちんとあいさつしろ
なにごとにも、基本(きほん)。
●その11 身体(からだ)で覚えろ
●その12 樹(き)は、思うたより大きい
人が植えたスギ林は、大きくなるまでに樹(き)を間引いていかなければいけない。その樹(き)を切りたおすとき、思わぬところまで枝や幹(ミキ)がのびているので、ちゃんと注意しないと命を落とすかもしれない。
# 樹(き)を間引いて切りたおすときの事故、特に死亡事故が一番多いそうです。
じぃちゃん(2004年11月永眠、戸籍(こせき)では97才)
今年、なんと102才。去年の暑い夏をこえ、どこまで生きていくのか、じぃちゃん!
くわしくいうと、祖母(そぼ=父の母)の兄弟で、大伯父(おおおじ)というのだそうです。もう目はほとんど見えないけど、少しぼけているけど、元気です。スターウォーズに出てくる「ヨーダ」に少しにてます。若いころは、樹(き)を育てる仕事をしていました。くだものは、ももとぶどうが好きです。(2002年春)と、じぃちゃんの年は100をこえていると聞いてたのですが、戸籍(こせき)では97才らしい。昔のことで、小学校にあがるときに「戸籍(こせき)を作ってください。」と言われて、作ったらしい話があって、ほんとうは97より上の年みたい。ただ、あまりにも前のことなので覚えている人がなくて、じぃちゃんの年は、よく分かりません。とにかく、だいたい100才です。(2004年夏)