山茱萸。別名、サンシュ、ハルコガネバナ、アキサンゴなど。薬用植物として江戸時代に渡来した、雌雄同株の落葉小高木。
春先の庭で、いち早く小さく可憐な緑色を帯びた黄色い散形状の花をつけます。よく見ると4枚の花弁と4本の雄しべ、1本の雌しべからなることが分かります。葉は広卵形で、開花後に対生で展葉し、葉先は細く尖ります。また、葉裏の側脈の基部には、褐色の毛が多く見られます。果実は偽果で、グミによく似た赤い実をつけます。
薬用、公園樹、庭木などに使われます。
2006.1.10
ここのは、3年前の春(2003年3月31日)の写真です。
庭木として、よく植えられているサンシュユですが、うちのあたりではサンシュとか、サンチュとか呼んでいます。アブラチャンと同じような時に花をさかせますが、サンシュユのほうが黄色がめだちます。
よく見てみると(左の写真←)、ひとところから たくさんの花がのびてきてさいていて、花火のようです。20〜50くらいの花がかたまってさくらしいです。実はこの花は、冬芽のうちから、芽の中にギュウギュウにつめこまれています。早く、出してくれといわんばかりです。そういうのも花火に にてるかもしれません。小さいから、線香花火かな?樹(き)の下から見上げても、黄色い花がふわふわさいているみたいで、とてもかわいいです。遠くから見ると、マンサクににているという人もいます。
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今度は、2003年5月18日に熊本けん(くまもとけん)の監物台樹木園(けんもつだいじゅもくえん)でとった写真です。
花が終わりはじめると、葉っぱがのびてきます。どんどんのびてきて、青々としたきれいな葉っぱでいっぱいになります。形などは、ヤマボウシやハナミズキとよくにています。が、葉っぱのうらを見てみると、なんか変な茶色いシミのようなものがたくさん見えます。これは、病気などではなくて茶色い毛がかたまって生えているだけで、サンシュユという樹(き)のとくちょうです。
ミキもちょっと変わっていて、皮がぼろぼろとはげ落ちてきます。あと、ミキのあちこちや、樹(き)のはえぎわから、芽が出て枝がのびてくることが多い樹(き)です。
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たしか、実をとった写真もあったはずなんだけど、さがしきれません。ということで、またこんど。