すきな樹(き) 2002.9.15〜

マテバシイ

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2002.9.15

 マテバシイは、このごろできた公園などでよく見かけるようになりました。それもそのはず、うちは山の中なので海の方にはえているマテバシイは身近なものではなかったのです。

 よくみると科学館にもマテバシイがありました。右の写真がそうなのですが、これは6月2日にとった写真で夕方だったので、ちょっとうつりが暗いです。丸いものが枝についていますが、これは去年花をさかせてそのあと、大きくなる準備をしている「どんぐりの赤ちゃん」です。やっと1年たって、この夏にどんぐりが大きくなってきます。後ろのほうに私の指が大きくうつっているので、比べてみてください。かなり小さい「どんぐりの赤ちゃん」ですよね?

 こんどは、仕事場近くの公園でとった写真です。明るくて色のいい写真です。(^ ^

 この写真は6月4日にとりました。葉っぱはツヤツヤしてなめらかで、ほとんど手の長さくらいの大きさです。色がかなり黄色ぽいですが、植えられている場所が少しマテバシイには寒いことや、土が合っていないのだと思います。でも、このあたりにある、ほかのマテバシイの樹(き)と比べてしっかりとした厚みがあります。

 この樹(き)には花がさいていました。め花とお花のようすがよくわかります。

 右の写真を見てもらうと、枝の先に め花がついて、その下のほうで葉っぱの付け根から、お花がさいています。これを大きく写したのが下の写真です。お花は数がたくさんあって、上向きに立ち上がって、にぎやかにさいています。これは、虫に花粉(かふん)を め花につけてもらうためだそうです。そういえば、どくとくの「におい」もします。花がさき終わると、お花はぽろりと全部落ちてしまいます。

 め花は花びらもなく目立ちませんが、これから来年にむかって どんぐりをならせる、じゅんびをしていくようになります。それが、冬をこして来年の秋になったら、どんぐりになるわけです。


め花のようす

お花のようす

  それから、今年の夏、大きくなってきた科学館のどんぐりのようすです。

 まだ、茶色くじゅくしていませんが、ずいぶん大きくなりました。何本か樹(き)があるので見ていたら、おもしろいのを見つけました。

 なんだか、どんぐりのぼうしのところが、おかあさんのオッパイに見えませんか?「虫こぶだよ」と、聞いたのですが、花の時から固まって2つ3つさくものがありますし、このオッパイみたいなところから小さいどんぐりが顔を出したりもするので、どうかなぁ?と思います。

 いろんな本を調べていたら、マテバシイの花は3つがセットでさくのだそうです。そのうちの1つの花から、ちゃんとしたどんぐりができて、残りの2つの花からはちゃんとした どんぐりができなかったので、オッパイみたいになっちゃったのだそうです。このオッパイの形をしたところは、「どんぐりになりそこねたマテバシイの実」というわけのようです。

 


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