白樫。山地に生える雌雄同株の常緑高木(15〜20m)。公園や庭にもよく植えられ、楽器の材料にもなります。葉はやや革質でつやがあり、4〜13cm程度、主に上部に鋸歯があり、互生します。堅果(どんぐり)は1.5cmくらいのきれいな卵型で、1年型。殻斗はお椀型で縞があり、ほぼ6段です。3、4、5段目には不規則な台形や三角形の縁になるものがあります。
公園でならんで植えられている、シラカシの樹(き)を見つけました。うちのあたりでは、山にはシラカシの樹(き)はみません。
ミキを大写しにしました▲ もこもこっとした たて筋が分かりますか? |
ちょっとはなれて見ると こんな樹(き)▲ |
まずは、シラカシのミキです↑。だいたいなめらかですが、たてにヒビが入ったような筋が見えます。あと、白い丸いもようがたくさんついています。黒い丸いようなのは、枝が枯れ落ちたあとだと思います。この樹(き)のミキで直径が20cmくらいでしょうか。このくらいの太さのシラカシは公園にはたくさんあります。
まだ、いくつか シラカシのどんぐりが樹(き)の下に落ちていました。半分くらい、土にうまって少しくさりかけていましたけど。色は茶色で、細長いけどおなかがふくれてコロンとした形です。てっぺんとおしりが、キュッと細くなった形です。私の手の大きさとくらべてみてください。
それから、よく見てみると、やたらとでっかい葉っぱ→がありました。これも、私の手が写っているので、10月1日の写真とくらべてみてください。2倍近くの大きさです。こんな葉っぱは、太い枝をばっさりと切ったときに出てきやすいみたいです。おもしろいですね。(^^
それから、冬芽のようすです。
葉っぱのつけ根と、枝の先に芽がついているのが←分かりますか?
葉っぱのつけ根には、芽は1つだけしかついていませんが、枝の先には3〜4つくらいの芽がかたまってついています。この芽は、春になるとのびてきて、葉っぱや枝になり、花をさかせます。つまり、もう芽のなかに葉っぱや枝、花のもとが入っているんですね。
10月1日の写真では、芽は黄色い色をしていますが、この写真では茶色くなっています。茶色くなっているからといって、枯れているわけではありません。寒いところで冬ごしをしていると、こんな色になってしまうようです。
このごろ、どんぐりのページをどんどんふやしています。
シラカシは山ではあまり見ないのですが、公園や庭にはよくうわっています。葉っぱは→こんな感じですが、うらと表でけっこう色がちがいます。親指でおさえている葉っぱが、うらがわをむいています。表むきの葉っぱは左がわが ちょっと虫にかじられているみたいです。葉っぱのジクが黄色で、スマートな葉っぱです。ふちのギザギザもどんなふうになっているのか、わかりますか?
どんぐりは、この写真←のようにまだ緑色をしてますが、枝の先のほうに いくつかかたまって、たくさんついています。
この写真←の右のほうに、茶色くて小さなどんぐりがあります。これは、かれてしまったどんぐりで、もう少しすると、ポロリと落っこちてしまいます。でも、だいじょうぶ。他のどんぐりは、もっと長く大きくなって茶色くなってきます。また、そのうち写真をとってきますね。
では、どんぐりを、もっとよく見てみましょう。
どんぐりのぼうし(「殻斗(かくと)」と言います。)は、しましまがありますが、これはたいてい6つです。この6つのしましまのうち、いくつかが、ギザギザになっていることがよくあります。ギザギザになったところを大きくしたのが、右の写真→です。そして、どんぐりのぼうしをよく見てみると、細かい毛がはえています。ひょっとすると、虫めがねで見ないと分からないかもしれませんが、シラカシのどんぐりを見つけた人は、よく見てみてくださいネ。