すきな樹(き) 2002.10.1〜

シラカシ

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シラカシ(ブナ科コナラ属) Quercus myrsinaefolia

 白樫。山地に生える雌雄同株の常緑高木(15〜20m)。公園や庭にもよく植えられ、楽器の材料にもなります。葉はやや革質でつやがあり、4〜13cm程度、主に上部に鋸歯があり、互生します。堅果(どんぐり)は1.5cmくらいのきれいな卵型で、1年型。殻斗はお椀型で縞があり、ほぼ6段です。3、4、5段目には不規則な台形や三角形の縁になるものがあります。

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2003.2.14

 公園でならんで植えられている、シラカシの樹(き)を見つけました。うちのあたりでは、山にはシラカシの樹(き)はみません。


ミキを大写しにしました▲
もこもこっとした
たて筋が分かりますか?

ちょっとはなれて見ると
こんな樹(き)▲

 まずは、シラカシのミキです。だいたいなめらかですが、たてにヒビが入ったような筋が見えます。あと、白い丸いもようがたくさんついています。黒い丸いようなのは、枝が枯れ落ちたあとだと思います。この樹(き)のミキで直径が20cmくらいでしょうか。このくらいの太さのシラカシは公園にはたくさんあります。

 まだ、いくつか シラカシのどんぐりが樹(き)の下に落ちていました。半分くらい、土にうまって少しくさりかけていましたけど。色は茶色で、細長いけどおなかがふくれてコロンとした形です。てっぺんとおしりが、キュッと細くなった形です。私の手の大きさとくらべてみてください。

 それから、よく見てみると、やたらとでっかい葉っぱがありました。これも、私の手が写っているので、10月1日の写真とくらべてみてください。2倍近くの大きさです。こんな葉っぱは、太い枝をばっさりと切ったときに出てきやすいみたいです。おもしろいですね。(^^

それから、冬芽のようすです。

 葉っぱのつけ根と、枝の先に芽がついているのが分かりますか?

 葉っぱのつけ根には、芽は1つだけしかついていませんが、枝の先には3〜4つくらいの芽がかたまってついています。この芽は、春になるとのびてきて、葉っぱや枝になり、花をさかせます。つまり、もう芽のなかに葉っぱや枝、花のもとが入っているんですね。

 10月1日の写真では、芽は黄色い色をしていますが、この写真では茶色くなっています。茶色くなっているからといって、枯れているわけではありません。寒いところで冬ごしをしていると、こんな色になってしまうようです。


2002.10.1

 このごろ、どんぐりのページをどんどんふやしています。

 シラカシは山ではあまり見ないのですが、公園や庭にはよくうわっています。葉っぱはこんな感じですが、うらと表でけっこう色がちがいます。親指でおさえている葉っぱが、うらがわをむいています。表むきの葉っぱは左がわが ちょっと虫にかじられているみたいです。葉っぱのジクが黄色で、スマートな葉っぱです。ふちのギザギザもどんなふうになっているのか、わかりますか?

 どんぐりは、この写真のようにまだ緑色をしてますが、枝の先のほうに いくつかかたまって、たくさんついています。

 この写真の右のほうに、茶色くて小さなどんぐりがあります。これは、かれてしまったどんぐりで、もう少しすると、ポロリと落っこちてしまいます。でも、だいじょうぶ。他のどんぐりは、もっと長く大きくなって茶色くなってきます。また、そのうち写真をとってきますね。

 では、どんぐりを、もっとよく見てみましょう。

 どんぐりのぼうし(「殻斗(かくと)」と言います。)は、しましまがありますが、これはたいてい6つです。この6つのしましまのうち、いくつかが、ギザギザになっていることがよくあります。ギザギザになったところを大きくしたのが、右の写真です。そして、どんぐりのぼうしをよく見てみると、細かい毛がはえています。ひょっとすると、虫めがねで見ないと分からないかもしれませんが、シラカシのどんぐりを見つけた人は、よく見てみてくださいネ。

 


 

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