山の仕事をしているじぃちゃんのもとで育ち、小学生のころから山について行く子どもでした。毎日学校から帰ったら山に行ってじぃちゃんのじゃまをする、遊ぶ、山の中で寝(ね)る。ごはんを食べるのも
わすれて山の中でかけまわっていました。山にいることがあたりまえとして育っている、おまけに、なかなか文字をおぼえない、少しかわった子どもでした。
このホームページは、いろんなことへの挑戦(ちょうせん)です。
小さな人や、じぃちゃん、ばあちゃん、健聴(けんちょう=よく耳が聞こえる)や難聴(なんちょう=あまり耳が聞こえない)の人、目が良くない人、できるだけ多くの人に自分をとりまく周りのものについて考えるきっかけになればいいな、という思いがあります。
それと、今では少数となってしまった、山での生活‥‥クマやシカの害や、危険(きけん)なもの、山や森からさずかるめぐみ、そのめぐみを長くうけられるような知恵(ちえ)、人とのつきあい‥‥そういったことがあって「大昔から生活が続いてきた」ことを知ってもらいたいと考えています。ただたんに、樹(き)の名前が分かるだけで、それだけでその樹(き)のこと知ったように思う考え方は、よいとは思っていません。
「そんなところに住んでいて、だいじょうぶなの?」
あなたなら、どう考えますか?
あなたは、どれだけ 樹(き)のことを見落としているでしょうか。
そんなこと、今の生活には必要ないのでしょうか?
都市のベランダでは植物がうまく育たないのはなぜか?道に樹(き)を植えても枯れてしまうのはなぜか?生活していく中で、どこまでまわりのことを注意して「心の眼(め)でみることができているのか?」につながることではないでしょうか。まずは、考えるということが重要だと思います。そういうことを考えるきっかけを、この下手くそなホームページで受け取ってもらえたら、うれしいです。
そんなわたしは、今では普及員(ふきゅういん)という樹(き)を育てるおてつだいをする仕事からかわって、作物や樹(き)を育てる仕事をしています。
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